美濃国池田山学会設立趣旨
2009.10.01 Thursday 19:37

                    美濃国池田山学会設立趣旨
                     〜池田山を考える〜
 伊吹山系に含まれる池田山は、海抜923.9mの岐阜県西部に位置する山地である。北は小島山山塊と粕川によって切断され、南の赤坂山地とは梅谷によって区分される。東側には池田山断層があり、起伏の少ない山頂部に対し東斜面は急角度で濃尾平野を遮断する壁となっている。谷は深く急峻で平地との境には扇状地が発達している。
 気候的、地形的要素により、多くの生物が生息しているほか、交通条件が外部との動植物の移動を容易にしている。
 地理的には、西日本と東日本、太平洋側と日本海側を区分する位置にあり、文化的にも興味深いものを有している。
 こうしたなか池田山麓一帯は先土器文化以降現在に至るまで、人類の営みが絶えることなく連綿と続いてきた。その人々の刻んできた歩みは、池田山の存在を切り離して語ることはできない。そしてその確かな歩みは自然環境を受け入れ、伝統を尊重し、堅実さを旨とする価値観を生み出した。それは少なからず社会全体にも影響を与えている。
 池田山から山麓一帯に広がる豊かな緑の中で人々は、季節の移ろいをしっかりと受け止めながら、穏やかな日々の暮らしを立てている。今、こうした暮らしぶりを評価する声は高まりつつある。 
 近年になって、生活の形態が大きく変化し、価値観が多様化してきたなかで、確かなよりどころが一層求められている。池田山およびその山麓一帯の個性とそれが育んだものも、そうしたものとして期待されるにちがいない。今一度、池田山を自然、歴史、民俗、経済、芸術などあらゆる方面から、総合的に検証し、その本質と位置付けを確認するとともに、将来における役割を提言したい。それが求められる未来への指針になると確信する。

| berry21 | - | comments(3) | trackbacks(0) | pookmark |
Comment
2009/11/08 2:51 PM posted by: Utah
私は岐阜市の生まれですが、亡くなった父から、池田山を眺めながら遊んだ子ども時代の話を聞いたことがあり、この山にはひとかたならず懐かしさを感じます。池田山学会が今後どんなふうに発展していくか、楽しみにしています。
2009/11/28 1:15 AM posted by: 土川
近くに住むものだけの池田山ではなく、遠くから眺めた人の池田山学会でもありたいと思っています。
差し支えなければ一緒にやりませんか。
2009/12/07 6:01 PM posted by: Utah
会費を納めてときどき耳学問をさせていただくくらいのことしかできませんが。自分のルーツには大いに興味をもっています。
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